瞬いていたはずの星がぼやけた




君に気づかれないように

ふ、と息を吐く



なんだか視界の全部が虚ろになって

また振り出しに戻ってしまう






「…なんで……」



「もうここに来ちゃだめだからね」



「君…は」



「哀しくなるよ」



「……哀しい…」



「…哀しいのは嫌、だよね」





胸が痛い

頬に温かい涙が伝う




まだ行かないで



まだ離れないで




そう言いたいのに

言葉さえ、うまく出てこない