「そのままこっちに来て。」




彼女に促されるまま

ゆっくりと草を踏みしめる



そして彼女の隣りに腰を下ろす




青い草の匂いがした





「目をつぶって、寝転んでみて。」


「え?」


「いいから」





言われるままに柔らかい地面の上に寝転ぶ




いつも来ていた場所なのに


夜だからかな



なんだか違う場所に居るような気がする