あの不思議な夢の中で。

僕がミアちゃんと、ともだちになったカフェレストランは。

ほんとにその場所にあって。

「ん〜!クリームシチュー、うまい」

クリスマスも変わらず。

ルウは、だいすきなクリームシチュー。

僕は・・・

「ココ、そんなにいっぱい食べれるの?」

おいしそうなお料理がたくさんあるから選べなくて。

サンドイッチ、ピザ、ハンバーグ、スパゲティ。

ミックスして、いろんなお料理が並ぶプレートをオーダーした。

「まぁ、残ったら、オレが手伝ってあげるね」

僕、自分が少食なこと、また忘れてたよ。

でも、楽しいな。

すきな人と、ちょっとだけ贅沢して過ごす時間。

代えることのできない。

ルウの笑顔が、ほんとに僕のそばにある。

「ココ」

「ん?」

お口の中、おいしさでいっぱいだ。

「クリスマスプレゼント。手、出して」

「えっ?」

ルウに手を取られて。

指先にひんやりした空気が触れた。

「あ・・・」

僕の薬指に。

新しい約束が宿っていた。