「ココ、お前なぁ・・・もっとこう・・・慰めるような言葉とかないの?」

どんな言葉がほしかったんだろう。

どこか他人事のココ。

それで普通なんだけど、どうして心細いんだろう。

友人同士。

だからこその言葉なのに。

「例えば・・・。例えばだけどね、ルウ」

「え?」

「僕の未来は・・・きっと、もう少しだけルウと一緒だと思うんだ」

「オレと・・・?」

「うん。今までずっと一緒だったから」

コトコト・・・

シチューが煮立つ音がする。

「ねぇ。だから寂しくないでしょ?」

「ココ・・・」

友人同士。

だからこそ、失くならないもの。

「・・・ありがとう」

「ルウ・・・。え!?どうしたの?今日は甘えたさん?」

オレは、大切なことに気付けた気がして。

嬉しくて。

ココを背中からぎゅっと抱きしめた。