「こんなに作って、どうすんの?」

「どうすんのって、ココが飲むんだよ。ほら、飲んでみ」

・・・ゴク・・・

「な?爽やかー!だろ?」

うん、確かに、おいしい・・・けど。

・・・ゴクゴクゴク・・・

「こら、ココ。そんな、慌てて飲むなって」

・・・ゴクッ

「だって、圭くんが持ってきてくれたフルーツ。そのまま食べたかったんだもん」

僕、わがままなのかな・・・。

「あ・・・あはははは」

「えっ・・・笑うなよー」

「や・・・だってさー」

・・・ペロッ

「わっ!?ルウ?」

口元、舐められた・・・!

「お前、気付いてなかったの?こぼれてんの」

「あっ・・・」

恥ずかしい・・・!

「風邪治るまで、いっぱい甘えていいからなー。よしよし」

僕は、子どもじゃないんだってば。

「でも、ルウ」

「え?」

「ミキサーにしたのって、もしかして・・・」

「・・・」

まさかだと思うけど。

「あ、オレ、仕事行くわー」

風邪が治ったら、お料理。

「ルウ、特訓だからなー!」

そうだ、今夜こそ、すき焼きにしよう。

熱が下がれば・・・ね。