俺はミネラルウォーターのペットボトルを2本持って、ボイラー室の中に入った。



「・・・」



ボイラーの音を訊きながら、二人の姿を探す。


マロンは野菜味の『カロリーフレンド』食べながら、ノートパソコンを触っていた。



「これ…差し入れ…」



「んっ、あ…尭耶か・・・」



「ケルブは?」



「もう少し奥の場所だ…」



二人は一緒に居ると思っていた。



「尭耶…ケルブ様は『野菜味』はお気に召さないようだ。他の味を持ってきてくれ」



「わかった…」