どこよりも、この場所が大好きで。 この場所にいる速水先輩が大好きだった。 厳しい表情で練習する先輩。 練習の後の笑顔。 汗をかきながら、ここで一生懸命頑張ったんだ。 「嬉しいです!」 「そうか。うん。じゃ、キスでもする?」 ミーンミンミン もうセミの声も元気がなくなってきた。 夕方にもなると、1匹しか鳴いていない。 「もうっ!先輩ったら」 と先輩の肩を叩こうとしたら、手を握られた。 今、キスですか? 心の準備、できてません。 せめて、お祭りの日にしません??