「美織張り切ってるねぇ~」
2年の部員に肩を叩かれる。
「だって、最後だし」
「だね。あんたは、速水先輩のお気に入りだったもんね」
「いやいや、そんなことないけどさ」
付き合っていることは誰にも内緒。
実際、付き合っていると言っても、恋人同士っぽいことは何もしていないんだけども。
でも、でも、彼女なんだよね。
「お~、お前ら、頑張ってんな」
3年の先輩数人が部室に現れた。
声をかけたのは、我らがアイドル、速水太一先輩であります。
「わ~、先輩来てくれたんですか?」
みんな喜んで、先輩達に近付いた。
「何か困ったことがあったら相談しろよ。いいな?」
速水先輩は、私の目を見てそう言ってくれた。
「はい!!もちろんです」
元気いっぱいそう答えた私を見て、速水先輩は、ふふっと笑った。
「元気だな。その笑顔見てると安心するよ」
嬉しいお言葉頂きましたぁ!!

