「おい、夏祭り一緒に行かない?」 靴箱で声をかけて来たのは同じ吹奏楽部の部員の男の子。 佐藤君だった。 「へ?」 「お前、暇だったら・・・・・・演奏会の後、一緒に回らないかな?」 佐藤君を意識したことがなかった。 どうして私なのですか?? まさか、私の事好き、とか?? えええええ? ないよね? そんなこと。