「じゃないと諦めれない」 …なんとなくわかる気がする。 俺が答えを探していると、 「嫌いになれないよ」 雪乃の声がした。 「「雪乃!?」」 …はもった…。 小谷と一瞬だけにらみあう。 「啓は、好きでそんなことする奴じゃない、ってわかってる」 相変わらず優しいな…。 屋上の入り口に立っている雪乃は堂々としていた。