生きる希望【短】


「きゃー!!」

女子の叫び声が聞こえる。


そりゃそうだろう。

机が頭に当たって、血流してるんだもん。

あたしはその叫んだ女の机も蹴って、教室を出た。


…もともと、こんな性格じゃなかった。

昔はもっと…

そうだ。
アイツのせいだ。

…あの母親のせいで、あたしは狂ったんだ。


ポケットに手を突っ込んで、カッターを取り出す。

今のあたしの必需品。

ヒマさえあれば手首を切る。


結局、死ねないってわかったけど。