「未来さん…。遼太の手を握っててくれる…?」 遼太のお母さんに言われたとおりに、遼太の手を握る。 「遼太…っ」 混乱してあたしにも、やっと今の状況がわかった。 ドクンッ…ドクンッ…… 心臓の鼓動が早い。 この重い空気…覚えがある。 お姉ちゃんが…死んだ時だ…。 「遼太ぁ…ねぇ、目開けてよ。いつもみたいにバカやろうよ…っ」 どれだけ呼んでも、遼太は返事をしないし、目も開けない。