何だ、そんな事だったの...
母の答えに少しばかりの脱力感が身体を通り抜けた。それでも本当に何か大変な事が起こってるよりは遥かにマシというものだ。
慌ただしくてただいまも言って無かった事を思い出したが、時既に遅しでこのタイミングでは言えない。家に着いたら言うことにしよう。
古めかしい車庫に入れる前に車を降りた真理恵は、先に家の正面に向かった。「へえ―、結構大きかったんだな」
改めて見上げる家に不思議と感動が込み上げ、僅かばかりの庭に回ったりもした。
「真理恵、何してるの?早く上がりなさい」
「父さん、居るんだっけ?」
「今、居ないよ。出掛けて行ったからね」
「そっか」
一先ずは、気を遣わずに家に入れそうだった。玄関で靴を脱いでいる時、下駄箱の上の一枚のハガキに気付いた。
「私宛てだ」
裏に返して送り主を先に確認すると咄嗟には思い出せないような名前が書いてあった。
「入江幸子・・・」
用件は、中学の時の同窓会で連絡のつく方のみ集合して欲しいとの旨が書いてある。今更、初めての同窓会?真理恵は、不思議に思ったが、後で卒業アルバムで確認することで、一先ずはリビングに向かった。
「そうそう。あんたにハガキが来てたわよ」
「うん。今、読んだ。中学の同窓会の案内みたいだけど、記憶に無い名前なのよね」
「あんたが忘れてるだけじゃないの?」
「そうかなあ?とにかく後で卒業アルバムを見てみるよ。私の部屋、そのまんまなんでしょ?」
「あんたねえ、使わない部屋でも埃はするんだよ。たまには掃除機位かけるさ」 母は渋い表情で言った。「まあ、それもそうだよね」
母の誘いで夕食の買い出しに行き、自分の好む物も大量に買って貰った後、二人で食事の支度に取り掛かった。
「あんた、本当に昔から変わらないよねえ。肉より魚だなんて、子供の有るべき姿としてはどうなんだろうね。お陰で痩せ細ってしまって病人みたい」
「言い方が悪いよね。スリムって言ってよ、スリムって」
「なんだかねえ・・・」
母は苦笑いで答えた。
母の答えに少しばかりの脱力感が身体を通り抜けた。それでも本当に何か大変な事が起こってるよりは遥かにマシというものだ。
慌ただしくてただいまも言って無かった事を思い出したが、時既に遅しでこのタイミングでは言えない。家に着いたら言うことにしよう。
古めかしい車庫に入れる前に車を降りた真理恵は、先に家の正面に向かった。「へえ―、結構大きかったんだな」
改めて見上げる家に不思議と感動が込み上げ、僅かばかりの庭に回ったりもした。
「真理恵、何してるの?早く上がりなさい」
「父さん、居るんだっけ?」
「今、居ないよ。出掛けて行ったからね」
「そっか」
一先ずは、気を遣わずに家に入れそうだった。玄関で靴を脱いでいる時、下駄箱の上の一枚のハガキに気付いた。
「私宛てだ」
裏に返して送り主を先に確認すると咄嗟には思い出せないような名前が書いてあった。
「入江幸子・・・」
用件は、中学の時の同窓会で連絡のつく方のみ集合して欲しいとの旨が書いてある。今更、初めての同窓会?真理恵は、不思議に思ったが、後で卒業アルバムで確認することで、一先ずはリビングに向かった。
「そうそう。あんたにハガキが来てたわよ」
「うん。今、読んだ。中学の同窓会の案内みたいだけど、記憶に無い名前なのよね」
「あんたが忘れてるだけじゃないの?」
「そうかなあ?とにかく後で卒業アルバムを見てみるよ。私の部屋、そのまんまなんでしょ?」
「あんたねえ、使わない部屋でも埃はするんだよ。たまには掃除機位かけるさ」 母は渋い表情で言った。「まあ、それもそうだよね」
母の誘いで夕食の買い出しに行き、自分の好む物も大量に買って貰った後、二人で食事の支度に取り掛かった。
「あんた、本当に昔から変わらないよねえ。肉より魚だなんて、子供の有るべき姿としてはどうなんだろうね。お陰で痩せ細ってしまって病人みたい」
「言い方が悪いよね。スリムって言ってよ、スリムって」
「なんだかねえ・・・」
母は苦笑いで答えた。


