君の初恋だけを


立ち眩みのように視界が揺れ
足にうまく力が入らなかった。


ガシャン…


よろめいた拍子に机にぶつかり
グラスが転がり倒れた。


『…大丈夫?

ちょっと強すぎたのかな…?』


……?


妙に落ち着いた声が響く。


頭がふらふらして
その言葉はぼやけたように頭に入る。



『…ごめん。少し飲みすぎたのかな?

…お水もらっ…!?』



また視界がぐらりと揺らいだ。



…でも、



今度は自分がよろめいたせいではなく…



ソファに仰向けになった身体の手首には
しっかりと翔くんに捕まれてる感触があった。