money or love

「い、1位凄いねっ!!」

「ありがとう。」

「や、山中くん賢いんだね…私のノート見にくいかも…」

「いや、貸してくれただけで嬉しいから。」

「う、うん…っ。」

つか、こいつ誰?

「じゃあねっ」

はぁ…。

「コウ、お前モテすぎ。」

「は?」

「あー…宮森さん、コウが好きなのかな。クラスのアイドルもコウに取られるのかよ。」

「大丈夫、告白されても付き合わないから。」

「勿体ない…。」

「好きでもないやつと付き合えるかよ。」

「付き合ってみたら…とかさ。」

「ない。」

恋とかめんどくさい。
あー…でも、金貰えるなら…


てか、金とか恋愛じゃないか…。

















と、気づいたら四時間は過ぎてた。

「弁当食べよーぜっ!」

「あー…忘れた。」

買うの忘れた…母さんのせいだ。

「あの、山中くんっ…」

「んー…宮森さん?何?」

「パン…どうぞ…」

「いや、いいよ。」

「私、お弁当あるから…貰って!!」