今は俺も普通の高校生だ。




「はぁ…30万…」


今月はボーナスで喜んでたのに…つか、男に貰えよ。


「ん?」


ラブレターか?


『水曜日に屋上に来てください。神田涼介』



男か。つか、誰?



朝から嫌なこと多いな…。



暗い気持ちで教室に入ると妙な雰囲気が漂った。


なんか、俺が入るとおかしいのかよ。


「お前何かさー…妖艶な雰囲気あるんだよな。」

「そ?」

「うん。だからみんな注目するんだよ。」

「注目すんな、って言っとけ。」

「りょーかい。」

何だかこいつは喋りやすい奴だ。

「コウ、昨日さ…綺麗なお姉さんとデートしてただろ?しょーかいしろっ!!」

「あー…無理。つか、彼女じゃねーし。」

彼女じゃねーよ、俺の生活費だよ。



「はぁ…何で彼女作んないの?」


「めんどいじゃん。」

「えー…」