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月が西に沈む頃、ハバキが眠っている神殿の寝間に、そっとしのび入ってきた人影があった。夕方になって、また熱が高くなってきたのでハバキは早めに休んだのだった。
すぐ手の届く所においてある彼の愛用の剣に、その人影が息を詰めて手を伸ばした瞬間、ハバキはその腕をつかんで、ぐいと引き寄せた。
姫夜はあげそうになった悲鳴を飲み込んだ。
「姫夜、なんの真似だ」
月が西に沈む頃、ハバキが眠っている神殿の寝間に、そっとしのび入ってきた人影があった。夕方になって、また熱が高くなってきたのでハバキは早めに休んだのだった。
すぐ手の届く所においてある彼の愛用の剣に、その人影が息を詰めて手を伸ばした瞬間、ハバキはその腕をつかんで、ぐいと引き寄せた。
姫夜はあげそうになった悲鳴を飲み込んだ。
「姫夜、なんの真似だ」
