ふたたび目を閉じたが、いくら心を無にして待ち続けても、もう誰も応えなかった。
 あとはおのれで決着をつけるしかない。
 姫夜は覚悟を決めて、高楼から降りた。
 謁見の間で、クラトたちと膝をつき合わせるようにして話していたハバキは、姫夜を見て顔をあげた。鎧をつけたカリハとカヅノも一緒だ。那智も同席している。