禍津姫戦記

 姫夜はあえぐように答えた。

(体が……おかしい)

 ハバキに触れたかった。
 手を伸ばせば、すぐそこにハバキはいる。いつでも引き寄せることができる。
 姫夜はぎゅっと目を閉じた。