禍津姫戦記

 しだいにからだが熱い湯にもみほぐされて、たまっていたものが溶け出していくようだった。

「俺をさがしていたのだろう」

 いきなり踏み込まれて、姫夜はどきりとした。

「クラトに聞いた。なにか話があったのか」

 なにをどのように云えばいいのかわからなかった。