禍津姫戦記

 それほど深くはなかったが、腰を下ろすとどうにか首までつかることができた。

「獣も時々入りにくるようだ。俺が入ったときはサルもいた」

「サルは追い出さなかったのか」

「向こうが先客だからな」

 姫夜はハバキがサルと肩を並べているところを思い浮かべて、くすりと笑った。