禍津姫戦記

 ハバキは立ち上がって、うーんと大きくのびをした。

「姫夜、遠乗りにいかないか。先刻狩りをしているときによい場所をみつけた」

「でも……これからでは夕餉に間に合わぬのではないか?」

「かまうものか」

 那智がさりげなく横から問うた。

「姫夜さま、なにかお気にかかることでもございますのか」