禍津姫戦記

「じつを云うと生け捕ったのではない。むこうから飛び込んできたのだ。ヤギラ、姫夜の云うとおりにしろ」

 さっときびすを返したハバキのあとを、姫夜は追いかけた。

 館に戻ると、ふたたびハバキのまわりには人が押し寄せてきた。急ごしらえの謁見のための部屋から、ハバキは動くことができなかった。