禍津姫戦記

 姫夜がうなづくと、アゲハはうれしそうに顔を輝かせた。

「本当に? でしたら今度、兄にたのんで言付けます。よかった、本当に困っていて……いけない、急いで戻らないと叱られます」

 アゲハは前掛けの土をはらって、頭をさげると、かごを抱えて駆けていった。
 姫夜もゆっくりと立ち上がった。