ハバキはぞっとしたように体を震わせて立ち上がると、まだ黒曜石の刀を握ったまま呆然と宙をみつめている姫夜の肩をゆさぶった。 ぽとりと刀が手から落ちた。からだは横さまにくずおれた。 「母……上……」 姫夜があるかなきかの声でつぶやいて目を閉じた。姫夜の手足は氷のように冷え切っている。