「愚かな――おのれの……したことをわかっていやるのか? おまえからは血の臭いがする。おまえの体は返り血に染まっている。わらわには見えるぞ。そなたの後ろに恨みをのんで死んでいった者たちの姿が」 ハバキは歯を食いしばり険しい形相で白香姫をにらみかえした。 「そんなことは、わかっている」