「母とゆこう。そこではだれも殺さず、犯さず、呪うこともない。だれも涙を流さず……やすらかに、心乱されることないクニへ……」 白香姫の手がくりかえし、姫夜の髪を、背をあやすように撫でる。 まぶたが重くなった。