姫夜は立ちあがると、木の洞の前に酒と塩と米をそなえ、長い祈りを捧げた。 強い風に木々がざわめいている。 祈り終えて、ふと見るとハバキがあぐらをかいたまま、片手で頭をささえるようにして眠りこんでいる。 姫夜は、うわぎをハバキの広い肩にかけてやった。