禍津姫戦記

「――クラトどの、若者らの話に加わりたいのではないか? ここまで出来れば、あとはわたし一人でも大丈夫ゆえ、ハバキのそばへ戻られればいい」

「そうはまいりませぬ」

 クラトは筆をおいて、まじめくさって頭をかいた。

「やつかれもじつは多くの人を前に話しをするのは苦手でござってな、こちらでこうしているほうが楽にござる」