禍津姫戦記

 ハバキたちは水ノ江の集落を見おろす山の上で、今までそこにあったはずの川が村も村人も飲み込んで、小さな湖沼に変わってしまったのを茫然と見つめていた。フナジは魂が抜けてしまったようにへたりこんだ。
 姫夜はぐっと唇を噛みしめ、湖をみつめた。