イスルギは慇懃にうなづいた。

「その通りじゃ。ここにいる長がたらにはすでに諾との返事を得た。もとより、力をあわせねば、われらに勝機はない。安日どのはそのこと、承知か否か」

 安日は一同を睨めつけ、すこし間をおいて答えた。

「承知、と云いたいところなれど、ひとつだけお聞きしたい」