「このように見苦しい姿をお目に掛けることを許していただきたい」

 床の上に起きあがったイスルギは、長たちにむかって頭をさげた。

「あとひと月で神殿は完成する。そのときこそわしはカツラギの長の座をハバキに譲るつもりでおる」