ボーッとしながら
窓にもたれていたとき…

突然携帯が鳴った。


「え、、廉?」


《花園、みつかった。
頑張ってくるわ》


短いメールだった。

けどそこから廉の想いが
伝わってくる。


あたしは返信することなく
かばんをもって走り出した。








「は、はぁ…はぁっ…」

たしかあの二人は電車通学。

あたしはいつもバス通学で
あまり通学路をしらないから
とにかく無我夢中だった。




「あっ!」


あたしの前に見えたのは
ひとりで突っ立っている廉だった。



その廉の先には、、


湧井くんと花園さん。



ズキン…



後ろからみていても
廉の切ない表情がよみとれる。