廉のことは前から知ってた。


学年でいちばん騒がれてたから。





けど話したことはなくて、
顔だってそう近くでみたことない。



そんなかんじで二年に上がって
クラスが同じになって
初めて彼の存在の強さを知る。


朝から帰りまでぺっとりと
女の子がついていて


そんななのに男の子に
恨まれることもなく…。





その存在に憧れた。