「やーよーい!もう行くよ!」 完全に落ち込み気味のわたしを 力ずくで鞄を引っ張ってくれる若菜。 「もう…そんな落ち込まないのー! 新しい人さがそ?」 若菜はそういってくれるけど… わたしの頭はまだ山里くんでいっぱいだ。 「弥生」 呼ばれて振り返る。 「あ、、 恭介くん…」