ガバッと音をたてて立ち上がる。 ここにいてはいけない。 ここは、私がいるべき場所じゃない。 私は、まだ歩くことになれていない小鹿のように、階段へふらふらと歩き出した。 今度は、一歩ずつ、確実に。 さっきみたいに転けないように。 もう二度と、ここには来ないだろう。