あの空の音を、君に。




「伊月って、なんで毎日屋上に来るの?」


私が伊月を見つめながら言うと、伊月は真剣な眼差しで話をきいてくれた。


すぐに返事が返ってこない。

――いつもならすぐに返ってくるのに。


それは、少し待っても一向に変わらなかった。


目だってちゃんと合ってるのに。



伊月から返事が返ってこない――初めてのことだった。



私の中で、不安な思いが渦巻いた。


私、何か変なこと言った?

私、伊月を困らせるようなこと言った?

私、返事返ってこないような質問した?



そんなことを考える私は、伊月と出会う前の私に逆戻りしていっていた。