「それ、マジで反則」



私の涙を拭ってくれた伊月は、そのまま顔を近づけた。


もう、恐れることなんか何もない。



「涼」


優しい声が私を包み込む。




「俺の生きる光になってくれて、ありがとう」





私たちは、出会った空の下で



優しいキスをした。





それはまるで、今までの気持ちを全部押し込むようでもあって。


お互いの気持ちを確かめるようでもあって。



確かな愛を、そこで受けとめあった。