校門をくぐり抜け、校舎内に入る。 確か、今日は吹奏楽部が部活があった。 まだ吹奏楽をあきらめていなかった流星は、入部したてのほやほやなりにがんばっているみたい。 私みたいに長年のブランクもないらしく、おばあさんの看病をしながら、吹奏楽も続けていたらしい。 そんなことを考えながら階段を上っていたら、流れるようなアルトサックスの音色が聞こえてきた。