あの空の音を、君に。




「さっきも言ったけど、川浦さん、涼のこと心配してた。涼は一番の親友だからって。そのこと知ってた?」

「――……じゃん」

「え?」




「知らないわけないじゃん」





その言葉とともに、目から涙が溢れ出す。

それは、今までの汚い自分をきれいにするかのように。




「だって、里麻は親友だもん。私の、大切な――一番の親友なんだよ」





あんなケンカしてからも、里麻は私の事を「一番の親友」って認めてくれてたんだね。



里麻。


ごめんね。



それから、



ありがとう。