「――――バカ」 気づいたら、教室に派手な音が響いていた。 流星の右頬が赤くなっている。 彼の顔をぶったのは、他でもない私だ。 「ッて」 小さく悲鳴をあげた流星。 そいつは、私を信じられないような目で見てくる。 一年前までは大好きだった目。 今は、そんなこととてもじゃないけど思えない。