私がお弁当包みを開け始め、伊月がさっそくコロネにとりかかろうとしたとき、屋上の鉄のドアが開いた。 私たちは顔を合わせる。 ……誰だろう? 少しして、その人物がドアの向こうから姿を現した。 その姿を見たとき、私の顔から血の気がさーっとなくなった。 里麻――……