少し考えたら、その答えはすぐに出てきた。 そうだ。 あのときに見たんだ。 階段で、ほこりと一緒に落ちていた。 そこまで考えて、恐ろしいことが頭の中に浮かんだ。 もしも、それが――。 それなら、あのとき返事が遅かったことも納得できる。 優花が言っていたこともつじつまがあう。