横顔。


 それから、
 あたし、藍奈、元樹、名前もわからないその先輩で、話が盛り上がっていた。

「楓花ちゃんは好きな人いないの~?」
 元樹が聞いてきた。
「もちろんいるよ~!かっこよくてー、頭が良くて、運動神経やばくてっ!」
 あたしには、
 好きなひとがいた。
 完璧な人。人気者の竜也くん。
 「えっ、それってあれだろ?陸上部の…」
 「ちっ、違うよっ!」
 多分、元樹はあたしの好きな人が竜也くんだと気づいた。
 別に、元樹に隠す必要なんてないんだけど、
 なんだかあの人に聞かれるのが嫌だった。