空に届くように

* * * * *  



「…あはは、ごめんね」

「全然」

やっと泣き止んだ愛満と愛実と一緒に教室にいると美優が入ってきた。

「愛実ちゃーん」

「あ、美優じゃん。どしたの」

「んー。久しぶりにお話しにきたのー」

「そっか」

「ねえ、刹那ちゃん?」

急に話しかけられてびっくり。

「なあに?」

「私さ、真田君とこととかで相談してるじゃん?」

え、何聞かれるんだろ。

「でさ、刹那ちゃんは好きな人いないの?」

…は?

「え、どしたの急に」

「え?刹那ちゃんの恋バナとか聞いてみたいなって思って!」

私の恋バナなんてきいてどうすんの?
ていうか、言えないし。

「…いないよ」

「え、そうなんだ」

一瞬美優の顔がこわばったような気がした。

「私のこと…応援してくれてるよね?」

こいうとき、なんていったらいいのかな。

誰も教えてはくれずに、やっぱり私は

「…うん」

「…そっか♪よかったあ」

それじゃあっていって美優は教室を出て行った。


「大丈夫?」

「…うん」

「…はあ」

愛実までため息。
なんて思ってたら。

ダァンッ!

「…もーーーッ!!」

机に手のひらを打ち付けながら愛実が立ち上がった。