姫華side


「男のくせに…。地味だから出来ない?運動は外見ですんのか?お前らはバカか?私は運動が得意だよ。なんなら体育祭で勝負するか?」


すげっ…息吹わずに言いきった…。


クラス全員の思ってることが一致した時だった。


そんな事を知らない姫華は未だに男子生徒を睨んでいた。


「姫華。もういいだろ。新田-ニッタ-、お前じゃ姫華には勝てない。それ以上はお前が怪我するだけだから止めておけ」


へぇ…。


こいつ新田って言うんだ。


よし、覚えておこう。


「姫華に勝てるのは1人だけだ」








「……私、サボる。適当に決めといて」


「おい!姫華?!」


私はたっちゃんを無視して屋上に向かった。


翼の視線を背中に感じながら…。