【珍獣使い】の憂鬱

合格しましたか?

とジンちゃんは俺に問いました。

それは、自分が信じるに値する人間かどうかという問いかけでした。


信じるということは、無条件で相手を受け入れることです。

心のドアをフルオープンにして、どうぞと、自分の心に招き入れる行為です。


俺は、まだ信じきれないでいました。


そうまでして俺のために心を削ってくれているジンちゃんに対して申し訳ないと思いつつも、まだ信じられなかったんです。

怖かったんです。