半音ずつ下がっていく、恐怖の音色。


裏で鳴り響くティンパニが、地を震わせる。


それに混じって……




『はは、あははははははっ!!』




高熱に浮かされたような、狂気じみた笑い声が、


あたしたちの頭上に降り注ぐ。




『ずるいことする子には、お仕置き。

……でしょう?』




低い、低い、地獄の底から響く声。


それは、別人のもののようだけど。


その人をバカにしたような喋り方は、


確かに────




『あははははっ、ははっ、あはははははっ!!』




─────ちぃ────