そう心配していると、涼介はニッと歯を見せて笑った。



「大丈夫。さっき確認してみたら、今日はカレーらしいから。

一人増えたって、どうってことねーよ」


「えっ、カレー!?おばちゃんのカレー久しぶり!食べたい!」


「よし、行こうぜ!

ただし、『おばちゃん』は禁句な。

最近、えらく自分のトシ気にしてるから。

ナツコちゃんと呼んでやって」



ナツコちゃんは、涼介のお母さんの名前だ。


こうしてあたしたちは、涼介の家に向かった。