丑寅の方角へ向かうともう獣は暴れていた。


「ん?こいつ。以前に戦ったことあるかも・・」


獣を見れば、無数の傷。この傷跡が付けられるのは、私達の


一族だけだ。


ピンと弓をはり、狙いを定めてから霊力を弓矢に流し込む。


「いっけぇーーーーーーー!!」


勢いよく私の手から離れた弓矢は


ヒューンといい音を立てて、見事に命中した。


まだ命を落としてない、獣に思いっきり刀を投げる。


「グォォォぉ・・・・。」


その音とともに獣が倒れた。


久しぶりなのに力がすごく出た。


なんでだろう。きっとおじいちゃんが助けてくれたんだ。


「帰ろう。リグ。」


「くぅぅ」


私は愛用のリグに乗り急いで家に向かった。